転職における自己分析とは?
新型コロナウイルスは私たちの働き方やライフスタイルに大きな影響を与えました。
コロナ禍で仕事や人生で何が大切なのか見つめ直す人も多いのではないでしょうか。
激動の時代にいる今だからこそ、今後のキャリアをどう歩んでゆくのかあらためて考えるべきだと思っております。
自身の軸を深堀することでより良い将来に繋がるきっかけになれば幸いです。
早速、本記事について解説していきます。
自己分析とはなにか?
自己分析とは過去から現在までの経験や考えを整理し自身の性格や人柄を理解することです。
自分を客観視してどういう人間なのか、どういった価値観を持って行動してきたかを深く知るのが目的です。
自己分析する理由とは?
1.自分の適職を見つけるため
社会人になり、皆、人生の多くの時間を仕事に使います。
今、働いている会社に不満を持っているのであれば非常にもったいないです。
最大限ミスマッチを防いで自身に合致した職業に就くために自己分析が大事です。
ほとんどの人が希望業種や職種に注力して職探しをしていますが、本当に活躍できる分野が興味ある企業とは限りません。
見えていなかった領域の仕事が実は合っていると気づくケースもあります。
入社後に合わないと後悔しないためにも事前にしっかりと自己分析しましょう。
2. 厳しい選考プロセスで内定獲得するため
他の候補者よりも書類選考や面接で優位に立つためにアピールしなくてはなりません。
知らない担当者にあなたの志向性や人間性、どんなスキルと能力を持っているか分かりやすく伝える必要があります。
実体験のエピソードを用いて自身の強みは何か、数字で証明できる実績を前もってまとめておくと他者と違いをつけやすくなります。
3. なぜ転職したいのかを再度熟考するため
そもそも、転職理由は何なのかを整理してみてください。
人によってはキャリアアップしたい、良い給与や待遇を求めたい、異業種に挑戦したい、人間関係で悩んでいると理由は様々です。
今一度、抱えている悩みは現職で改善できないのか再考してみると良いです。
一時の感情にまかせて転職すると誤った結果に陥ってしまうので、きちんと立ち止まって冷静に考えるべきと言えます。
もし自己分析を重ねて本当に転職したいと結論が出たら、転職に向けて動いていきましょう。
自己分析の仕方とは?
1. 自分を分析する
具体的にはあなたの性格や人柄、仕事で重要視するポイント、取り組む姿勢、どう実行したかを思い返してみてください。
いくつか例を上げると以下のように色んな角度から掘り下げてみると気付かなかった発見があります。
・長所と短所は何か?
・得意、不得意な点は何か?
・物事に対して論理的にとらえるか、感覚的にとらえるか?
・リーダータイプか、スペシャリストタイプか?
・仕事を周囲と進めるか、1人で進めるタイプ?
・周囲からどんな人間だと言われるか?
・仕事を通じてどんな人間になりたいか?
・仕事で何がモチベーションになっているか?
・どんな時が嬉しさや生きがいを感じるか?
・どんな時に一番ストレスを感じやすいか?
ぜひ、色々な観点から分析することをおすすめします。
2. 今までのキャリアの棚卸しをする
以前まで所属してきた会社で得た経験やスキルも思いつく限り一通り洗い出します。
下記のようにまとめると自分の行動を振り返りやすくなります。
現在から過去にまでさかのぼって出来るだけ細かく書き出すようにしましょう。
▼職歴・経験
・経験した職種
・どんな業務を担ったか?
・一番仕事で苦労したことは?
・直面した課題をどのように乗りこえたか?
・最もやりがいを感じたプロジェクトは何だったか?
・過去所属した会社で何を学んだか?
▼スキル
・身についた技能や能力は何か?
・仕事上でどんな得意分野があるか?
・会社以外で独学で勉強した知識や知見は何か?
▼功績・成果
・数字で可視化できる結果は出したか?
・社内や周囲に好影響を与えた意見やアイディアを出して実行したか?
・会社全体で何か表彰された経験はあるか?
3. 具体的なエピソードを含めて自分の強みを言葉にして伝える
最後に自己分析と棚卸したら、実際に経験した出来事をもとに言語化します。
武器になる自分の強みを企業へ売り込む際、抽象表現は避けて自分の言葉に置き換えると他者と差別化を図りやすくなります。
例えば、次の項目を組み合わせて文章作成すると分かりやすいです。
・自分の強みは何か?
・裏付けするエピソードは?
・最終的に学んだことや実績は?
完成した内容を自己PRとして企業の書類選考や採用面接の時にも活かせます。
また、企業側にも強い印象が残りやすくなります。
企業のウェブサイトや求人票の記載内容を把握した上で自身の優れた点がどのように活きるかを考慮して作るとさらに良いでしょう。
自己分析の注意点
1.短所とどう向き合って改善しているのかを忘れず伝えない
短所はマイナスな情報になりますが、捉え方や伝え方でプラスに変換できます。
一つ例文を出してみます。
私の短所は集中しすぎて周りが見えなくなることです。日々のタスクに注力していると同僚や上司から依頼された業務に着手するのが遅くなってしまう場合があります。
しかし、自分だけでなく他の業務も引き受ける上で相手の都合を確認して取り組むことで視野を広く持つよう心がけています。
伝える上で重要なのは短所を言ったままにせず、自身で直そうと努力していると伝えれば印象が変わります。
つまり、短所をカバーするためにどう行動したかをおさえておくと良いです。
2. 志向と喜怒哀楽を切り分ける
転職活動をする人は前向きな理由と後ろ向きな理由がそれぞれ存在します。
大体は後者に当てはまる傾向にありますが、ネガティブな理由をそのまま面接で企業に伝えていると永遠に就職先は決まりません。
そのため、ポジティブな理由に転換できると相手からのイメージも変わります。
いったん、負の感情を横において現状を客観的に見つめ直し、当初持っていた志向で今の状況をどう乗り越えるかが大事です。
気持ちが沈んでいるときには方向性や自己評価が低くなってしまいがちなので、気をつけるべき部分になります。
3. 企業の求める人物像に合わせない
企業の欲しい人材に自身を当てはめようとしてもすぐ面接官にばれてしまいます。
その場の演技を装って入社してもマッチせず早期離職に繋がってしまいます。
仮に求める人物が「真面目でフットワークが軽く、スピード感がある人」とします。
あなたが慎重でじっくり仕事を進めるタイプなら無理に合わせても返って逆効果です。
会社に合わせるのでなく、自己分析を基準にした会社選びが重要です。
あるいは、会社側に求める人材になれる可能性があると感じさせられるかどうかがポイントになります。
まとめ
以上、転職における自己分析とはについて説明してみました。
いかに自己分析の質を高められるかで転職成功の分かれ道と言っても過言ではありません。
転職は人生を左右する大きなイベントの一つになるので、自己分析を通して自分の本質を理解するのは絶好のチャンスです。
自分らしく働ける企業にめぐり合うためにも繰り返し自己分析をして、より良い転職活動へと繋げていきましょう。
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